1200万円の損失を分割して自分を納得させた話|やめられなかった理由

大きな損失額を前に言葉を失う投資家
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不労所得で生きていけると思っていた

株でもFXでも、安定して勝ち続けるのが簡単じゃないことは、多くの人がなんとなく分かっていると思う。

もし必勝法があるなら、みんなそれをやればいい。

それでも僕は、不労所得で普通に働くのと同じくらい稼げたらいいな、なんてことを本気で考えていた。

資金もそれなりにあった。

だから、高金利通貨に投資すれば、わりと安全に増やせるんじゃないかと思った。

トルコリラで崩れた前提

そして、ちゃんと調べもせずにトルコリラに大きく入れて、大きくやられた。

最終的な為替差損は、およそ1200万円だった。

FXトルコリラ投資による年間損失約1200万円の年次報告書の画像

数字だけ見れば、十分すぎるほど重たい。

→ トルコリラのスワップ投資で抜けられなくなった話|欲と追加入金の記録

この失敗の前には、豪ドルでも似たような経験をしていた。

→ 豪ドルのスワップ投資で人生が止まりかけた話|強制ロスカット寸前の2年間

1200万円という数字を直視できなかった

数字だけ見れば、十分すぎるほど重たい。

でも僕は、その数字を正面から見ることができなかった。

確定申告用に残していた記録を見返すと、保有期間は約8年。

最初の3年ほどは年間100万円を超えるスワップが入っていた。

トータルでは600万円くらい受け取っていたはずだった。

損失を分割して自分を守る

そこで僕は、こう考えた。

1200万円の損失でも、もらった分を引けば実質600万円。

8年間で600万円なら、1年あたり70〜80万円。

月にすれば、もう少し小さくなる。

そうやって、損失を細かく分けて考えた。

分けると、少しだけ軽くなる気がした。

趣味も多くないし、その分を投資に使ったと思えばいい。

高い勉強代だったけど、仕方ない。

必要な授業料だったんだ。

たぶん、そう思おうとしていた。

それでも消えない違和感

もし1200万円という塊がそのまま目の前にあったら。

正直、どうなっていたか分からない。

損失を分割することは、自分が立っている場所を守るための作業だった。

ひとつだけ良かったことがあるとすれば、確定申告に慣れたことかもしれない。

やってみれば、難しいというより面倒なだけで、手を動かせば終わる範囲のものだった。

あれ以来、税金のことには少しだけ敏感になった。

これはこれで、意味のあった経験だったのかもしれない。

それでも、取り返したいと思ってしまう

でも。

分割して、理解したつもりになっても。

心の奥では、ずっと引っかかっている。

1200万円という事実は、消えてくれない。

そして思ってしまう。

最後には勝ちたい、と。

1200万円失ったなら、1200万円と1円でいいから取り返したい。

なかったことにはできないから、上書きしたくなる。

同じことをしていないだろうか

学生時代も、就職も、胸を張れる成功体験は少なかった。

だからこそ、ここで終わりにしたくない。

堅実に積み上げるのがいいと頭では分かっていても、いまの自分は「大きく負けた人」のままで止まっている。

あの頃の僕は、そう考えないと立っていられなかった。

正しいとか間違いとかではなく、生き延びるために必要な解釈だったんだと思う。

今、含み損を抱えている人も、同じような計算をしていないだろうか。

年で割ったり、月で割ったり、授業料だと言い聞かせたり。

→ 含み損を見るのが怖かった|口座から目を逸らしていた理由

少し楽になるけれど、消えてはくれないあの感覚。

このあとどうしたか

僕は、たぶん今もそこから完全には抜け出せていない。

だからこそ、次は違うやり方を探すしかなかった。

→ 裁量ではもう無理だと思った|FX自動売買に救いを求めた記録

資産運用、まだやらかしてます。

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この記事を書いた人

投資で何度も失敗しながらも、やめられずに続けてきた個人投資家。

投資歴10年以上
最大損失1200万円

FX・自動売買・仮想通貨・IPO・不動産投資など、実体験ベースでリアルな記録を発信しています。
うまくいった話よりも、失敗や迷いをそのまま残すことを大切にしています。

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