新卒で入った先物会社の現実|タウンページ営業と初契約で見えた“数字の世界”

投資成績の差に複雑な感情を抱く個人投資家のイメージ
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外務員資格は取れた。でも、本当の営業はここからだった

2週間の研修は、正直かなり厳しかった。

それでも不思議なもので、
学生気分はすっかり抜けていたし、
外務員の資格も無事に取得できた。

新卒の同期は、たしか15〜20人ほど。

数人ずつのチームに分けられ、
早くも“成績”で競わされることになった。

とはいえ、
新卒の仕事はほぼ決まっている。

ロールプレイ
 ↓
アポ電
 ↓
翌日の営業訪問

この繰り返しだった。

営業ロールプレイで叩き込まれた型

まずは、営業トークの練習。

「貯蓄だけでは将来不安ですよ」
「冬に向けて灯油は上がります」
「豊作なので大豆やとうもろこしは下がります」

そんな切り口から、
先物取引の話へつなげていく。

そして最後は、

「少額からでも始められますよ。やってみませんか?」

少しでも食いついてくれたら、
上司にバトンタッチ。

この“型”を、
ひたすら体に覚え込ませた。

朝6時出社、日経新聞の読み込み

アポ電の日は朝が早い。

朝6時に出社し、
コンビニで日経新聞を買う。

先物関連の欄を中心に、
必死に目を通す。

正直、
どこまで理解できていたかは怪しい。

それでも、
「何か話さなければ」という焦りだけは強かった。

タウンページを片手に、ひたすら電話

午前9時ごろから、
いよいよ電話が始まる。

会社から割り振られた地域の
タウンページを開く。

※タウンページ=
地域の企業・店舗の電話番号が一覧になった、
当時の営業には欠かせない電話帳のようなもの。

そこに載っている番号へ、
上から順に電話していく。

「◯◯フューチャーズの◯◯です!
 部長様いらっしゃいますか?」

まるで知り合いのような雰囲気で、
一気に懐へ入る。

ターゲットは――

・部長
・課長
・店長
・住職

ある程度の年齢で、
投資に回せる資金がありそうな相手。

そう教えられていた。

“断られなければアポ”という現実

当然、ほとんどは断られる。

でも、
少しでも話を聞いてくれそうな空気があれば、

「ちょうどその近くを回ってまして!
 ◯日の◯時ごろ、少しご挨拶いいですか!?」

ここで――

明確に断られなければ、
アポ成立。

今振り返れば、
かなり強引な取り方だったと思う。

でも当時は、
それが普通だった。

同期との“見える差”が生まれ始めた

午前何件、午後何件。

翌日の訪問予定が、
数字として並ぶ。

アポ電が苦手な同期。

押しが弱い同期。

丁寧に話しすぎて時間を使う同期。

結果は、はっきり数字で比較された。

終業時刻になっても
成果が出ない同期は、
厳しく叱責されることもあった。

自分が数字を出せたときの優越感。

その一方で、
落ち込む同期を見る苦しさ。

あの空気は、
今でも少し胸に残っている。

飛び込み営業で社長室まで行った日

営業訪問の日は、
アポ先だけ回ればいいわけではない。

空き時間は、
すべて飛び込み営業。

地元のラジオ局。
小さいながら自社ビルを持つ会社。

受付が無人で、
そのまま社長室の前まで
入れてしまったこともある。

ノックをして、
アポなしで飛び込んだ。

もちろん、
冷たくあしらわれた。

でも――
それでも回り続けた。

ついに初契約が取れた日

そんなある日。

定年後に施設管理の仕事をしているという方が、
足を止めて話を聞いてくれた。

資金にも余裕がある様子だった。

急いで会社に戻り、
上司に報告。

電話で再度アプローチし、
途中から上司に代わってもらう。

そして――

ついに、
自分の初契約が決まった。

アポ電に苦戦していた同期たちも、
少しずつ結果を出し始めていた時期。

正直、
かなり焦っていた。

だからこそ、
あの一件の重みは大きかった。

まとめ|あの頃は、ただ必死だった

今振り返れば、
やり方はかなり荒かったと思う。

でも当時の自分は、
ただ必死だった。

社会人として遅れたくない。

同期に置いていかれたくない。

その一心で、
目の前の数字を追い続けていた。

この経験が、
後の自分の投資観にも
少なからず影響している気がする。

資産運用、まだやらかしてます。

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この記事を書いた人

投資で何度も失敗しながらも、やめられずに続けてきた個人投資家。

投資歴10年以上
最大損失1200万円

FX・自動売買・仮想通貨・IPO・不動産投資など、実体験ベースでリアルな記録を発信しています。
うまくいった話よりも、失敗や迷いをそのまま残すことを大切にしています。

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