新卒で入社した先物会社、気づけば前年度の先輩が誰もいなかった
2000年代前半、大学を卒業して最初に入社したのは、先物取引の会社だった。
理由は単純だ。
そこしか受からなかった。
ただ、選んだ理由がまったく無かったわけでもない。
学生時代を振り返っても、
胸を張れるような「打ち込んだ何か」は特になかった。
部活も、恋愛も、何かに本気で挑んだ記憶も薄い。
そんな中で、ゲームや本の影響もあって、
投資や運用という世界には、どこか惹かれるものがあった。
当時は「○○フューチャーズ」という社名の会社が本当に多くて、
就職活動をしていると、自然と目に入ってきた。
そして――
他に受けた興味のある企業は、ことごとく一次面接で落ちた。
三流大学でも、親に出してもらって通わせてもらった。
だからこそ、
卒業と同時に社会人になって、
少しでも安心させたい。
そんな気持ちもあった。
だから、内定をもらえたときは、
正直ほっとしたのを覚えている。
社会人生活に抱いた勝手な希望
大学4年の夏頃、
内定先のソフトボール大会に参加したり、
すでに働いている新卒1年目の先輩と昼食をご一緒したり。
人付き合いは正直苦手だったけれど、
「社会人になる準備なんだ」と思って、必死についていった。
大学の単位も、少し取り残しがあった程度。
大きな不安はなかった。
――ただ、今振り返ると。
あの頃の自分に一番強かったのは、
“社会人になる高揚感”というよりも、
学生時代への強い不満だったと思う。
高校でも、大学でも、
胸を張って「やり切った」と言えるものがなかった。
もっとできたはずなのに。
本気を出していなかっただけじゃないか。
そんな後悔のような感情が、
ずっと心のどこかに残っていた。
だからこそ、
環境が変われば自分も変われるんじゃないか。
社会人になれば、
ここから巻き返せるんじゃないか。
そんな都合のいい期待を、
当時の僕は、確かに抱いていた。
初めての一人暮らしと、浮かれていた入社初日
職場は実家から少し遠かった。
会社には社員寮もあった。
一人暮らしへの憧れもあって、
迷わず寮に入ることにした。
入社初日の朝。
通い慣れない寮からスーツで出勤しながら、
「自分も社会人なんだな」
そんなふうに、少し浮かれていた。
同期のひとりが、
遅刻しそうになってスーツにスニーカーで出社してきて、
みんなで笑ったのも覚えている。
あの時点では、
まだ何も知らなかった。
入社初日に感じた、小さな違和感
――本当は、あの時点で気づくべきだった。
前年度入社の先輩が、
ひとりもいなかったことに。
最初は、深く考えなかった。
たまたま配属が違うのかもしれない。
研修中で会っていないだけかもしれない。
そうやって、
自分の中で違和感を小さく処理した。
でも、あとになって分かる。
あの違和感は、
見過ごしてはいけないサインだった。
資産運用、まだやらかしてます。

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