損切りするしかないと分かっていたのに動けなかった記憶
本当は、
どうすればいいか分かっていた。
このまま持ち続ければ危ないことも、
もう厳しい状況に入っていることも、
頭では理解していた。
トルコリラが下がり続け、
評価損は膨らんでいく。
スワップも思ったほど助けにならない。
ニュースも、
希望より不安の方が増えていった。
どこかのタイミングで、
認めなければならない瞬間は来ていた。
分かっていたのに、指が止まる理由
「損切りするしかない」
何度もその考えは頭に浮かんだ。
それでも、
そこで指が止まる。
もしここで売ったあとに戻ったら。
今まで耐えた時間は何だったのか。
ここまで引っ張って、
最後に自分から終わらせるのか。
そんな思いが、
決断の前に立ちはだかった。
損切りは“失敗を認める行為”だった
損切りは、
ただのトレードではなかった。
失敗を確定させるボタン。
自分の判断が間違っていたことを、
自分の手で認める行為だった。
それが、
どうしても怖かった。
だから僕は、
決断を先延ばしにした。
「もう少し様子を見よう」
「次のニュースが出てから考えよう」
そうやって時間を送る。
戻るかもしれないという期待が決断を遅らせる
為替は、
たまに意地悪な戻りを見せる。
数円上がるだけで、
まだ助かるかもしれないと思えてしまう。
そしてまた、
決断は遠ざかる。
冷静に見れば、
状況は何も良くなっていない。
それでも、
「終わらせない選択」を続けている間は、
まだ負けていない気がしていた。
本当は違う。
含み損は増え、
逃げ道は細くなっていた。
→ 含み損を見るのが怖かった|口座から目を逸らしていた理由
→ 助かる理由を探して検索をやめられなかった|資産運用迷走記
それでも動けなかった
それでも、
あの頃の僕には
動かないという選択しかできなかった。
読んでいる人の中にも、
覚えがあるかもしれない。
ボタンを押せば終わる。
だから押せない。
あの感覚。
勇気がなかったと言えば、
それまでかもしれない。
でも、
それだけでもなかった。
あの時の僕は、
怖くて、
情けなくて、
それでも諦めきれなかった。
そして、
止まり続けた時間の先に、
本当の確定が待っていることになる。
→ 1200万円の損失を分割して自分を納得させた話|やめられなかった理由
→ トルコリラのスワップ投資で抜けられなくなった話|欲と追加入金の記録
資産運用、まだやらかしてます。

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