損を確定する勇気も、戦う気力もなかった
もう、
普通に戦う気力はなかった。
でも、
損を確定させる勇気もなかった。
だから僕は、
別の奇跡を探していた。
検索が止まらなくなった理由
スマホを開いて、
検索窓に打ち込む。
「トルコリラ」
それだけだった。
上がる理由。
助かる可能性。
いつか戻るという話。
そういうものを、
必死に拾おうとしていた。
投資で損を抱えたとき、
人はチャートではなく、
「助かる理由」を探し始める。
冷静な判断ではなく、
希望を裏付ける情報だけを集めてしまう。
それは僕だけじゃなく、
多くの人が経験する状態だと思う。
見たくない情報は避けていた
もちろん、
良い話ばかりが出てくるわけじゃない。
むしろ不安になる記事の方が多い。
よく見かけたタイトルがある。
『トルコリラと地獄の日々』
強烈な名前だった。
でも、
一度も開かなかった。
もしそれを読んで、
自分の状況が現実だと確定してしまったら、
逃げ場がなくなる気がしたからだ。
何も信じきれない状態
アナリストの予想も見た。
上がるという人もいる。
下がるという人もいる。
でも、
誰も責任は取ってくれない。
そう思うと、
全部が遠く感じた。
信じたいのに、
信じきれない。
でも、
何かにすがりたい。
その矛盾の中で、
検索だけが続いていった。
別の可能性に目が向いていく
そのうち、
別の世界が目に入ってくる。
脱サラして不動産で成功した人。
少額から始めて資産を築いた人。
こういう道もあるのかと思った。
さらに、
システムトレードという言葉を知る。
自動で売買してくれる。
感情が入らない。
それなら、
自分でもいけるかもしれない。
IPOという世界も知った。
当たれば大きいらしい。
みんな申し込んでいるらしい。
楽天ポイントが欲しくて、
証券口座も作った。
せどりや、
情報商材にも心が揺れた。
何も決めきれないまま時間だけが過ぎた
今のポジションのままじゃ助からない。
だから、
別ルートを探す。
でも結局、
どれも決めきれない。
どれも決定打にならない。
検索して、
少し希望を持って、
疑って、
また次を探す。
これを延々と繰り返していた。
冷静に考えれば、
何も前に進んでいない。
それでも、
探している間だけは
「まだ終わっていない側」にいられた。
それでも止まらなかった理由
もし奇跡があるなら、
どこかに転がっているはずだ。
そんな気持ちだった。
読んでいる人の中にも、
覚えがある人がいると思う。
チャートではなく、
スマホの画面を眺めるしかなかった。
助かる材料を、
無意識に集めていたあの頃。
答えは、
見つからなかった。
そして次の行動へ
でも僕は、
そこで立ち止まらず、
さらに次の方法へ進んでいく。
良くなったからではない。
諦めきれなかったからだ。
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資産運用、まだやらかしてます。

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