豪ドルで助かったあと、それでもまた探していた
豪ドルでなんとか助かったあと、
僕は少しの間だけポジションを持たない時期があった。
もうあんな思いはしたくない。
次はもっと慎重にやろう。
本気でそう思っていた。
それでも、
気づけばまた高金利通貨を探していた。
「持っているだけで増える」に惹かれた
裁量トレードで一日1万円稼ごうとすれば、
どうしてもレバレッジをかけるしかない。
そして、なぜか自分が入った方向と逆に動く。
何度か繰り返して、
僕は諦めた。
「持っているだけで増える方がいい」
そうして目に入ったのが、
トルコリラだった。
都合のいい情報だけを集めていた
過去の高値からすでに大きく下落している。
チャートは半値近い水準。
「ここからさらに半分になることはないだろう」
根拠はないのに、
そう思えた。
EU加盟の話。
地政学的に重要な位置。
若い人口構成。
前向きな材料ばかりを拾い集め、
安心材料にしていた。
スワップに支えられていた期間
最初は慎重に入った。
でも、
スワップが想像以上に大きかった。
年間100万円を超える時期もあった。
これなら、
多少の値下がりは問題ない。
そう思った瞬間から、
欲が顔を出す。
「どうせ長く持つなら、もう少し増やしてもいい」
ナンピンというより、
期待で追加した。
気づけば平均建値は48.8円。
保有は35万通貨。
実際のポジションはこんな状態だった。

この時点では、
まだ抜けられなくなる未来を想像していなかった。
ゆっくりと崩れていく違和感
最初の数年は、
本当に順調に見えた。
為替は弱くても、
スワップがそれを補っていた。
でも、
ゆっくりと崩れ始める。
40円を割り、
30円を割る。
インフレ。
政治の混乱。
利下げ圧力。
ニュースの空気が変わっていく。
それでも、
スワップが支えてくれていた。
それが、
100万円超 → 70万円台へ。
少し減っただけだ。
まだ耐えられる。
次の年、
さらに減る。
気づけば10万円未満。
そして、
ゼロに近づく。
「持っているだけで減る」という現実
このあたりで、
胸の奥に嫌な感覚が生まれた。
「もしかして、構造が変わったのか?」
そして決定的だったのは、
スワップが支払いに転じた瞬間だった。
高金利通貨を持っているのに、
保有しているだけで減る。
値下がり損だけではなく、
持っているだけで削られる。
もしこの状態が続いたら?
為替差損に加えて、
年間でさらに何十万も払うのか?
そのとき、
初めて現実が輪郭を持った。
これは、
耐えれば勝てるゲームじゃない。
それでも損切りできなかった理由
でも、
もう深すぎた。
ここで損切りすれば、
すべてが確定する。
今まで耐えた時間。
もらったスワップ。
「いつか戻る」という期待。
全部を自分で終わらせることになる。
だからまた、
少しだけ様子を見る。
→ 含み損を見るのが怖くて口座を見れなかった話
→ 損切りできなかった記憶
たまに5円ほど戻す局面がある。
「ほら、やっぱり」
そう思えてしまう。
でも長くは続かない。
戻りは弱く、
下げは深い。
1200万円の損失と向き合うことになった
12円近くまで落ちたとき、
ようやく腹をくくった。
為替差損は約1200万円。
言葉で説明するより、
この数字を見たほうが早いと思います…

もらったスワップを差し引けば
数字は小さく見えるかもしれない。
でも、
失った時間と精神は差し引けなかった。
抜けられなかったのは相場ではなく自分だった
もしあのとき、
スワップが反転しなければ。
もう少し早く決断できていたかもしれない。
でも実際は、
「持っているだけで減る」という事実が、
最後の引き金だった。
抜けられなくなっていたのは、
相場じゃない。
自分の期待だった。
資産運用、まだやらかしてます。

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